マドンナリリーについて

About

 
 
マドンナリリーについて

Scientific name

Lilium candidum

Japanese name

ニワシロユリ

Candidumとは、「純白」や「清い」というラテン語の意味で、「純白のユリ」という名前を表しています。ヨーロッパに於いて、長い間マドンナリリーのことを「白いユリ」と呼んでいました。日本から「鉄砲ユリ」がヨーロッパに渡ると、白いテッポウユリとそれまでの「白いユリ」を区別するために「マドンナリリー」と呼ばれるようになっていきました。日本語名は「ニワシロユリ」と名付けられていますが、大正時代頃は「フランス百合」・「ヨレハ百合」等と呼ばれていました。しかし、和名、学名で呼ばれるよりも「マドンナリリー」の名前で呼ばれることが多いユリです。

Type

 
 
種類

4月28日 茎と葉
2020年5月12日開花

Scientific name

Lilium candidum
cv. Cascade Strain

Japanese name

カスケード ストレイン

開花時期

5月上旬以降

茎丈

70cmから18cm

マドンナリリーの系統の中で最も丈夫で、作りやすく、球根の肥大が早い種類で花も一番早く咲きます。アメリカ合衆国 George S. Slate氏が30年の時間をかけて、在来のマドンナリリーとサロニカェを交配し、強健、花が大きく、葉枯病に対して抵抗性を持つ優れた種類を選抜していきました。その後、オレゴン・バルブ・ファームがスレイツ氏の仕事を引き継ぎ、「カスケード ストレイン」という名前で世の中に発表、販売されていきました。

4月28日 茎と葉
2020年5月12日開花

Scientific name

Lilium candidum
Linnaeus var.salonikae Stoker 1935

Japanese name

サロニカエ

開花時期

5月中旬

茎丈

50cmから150cm

カスケードストレインに比べ、栽培しにくいユリです。葉、花は他のマドンナリリーに比べ細長いです。大正時代には、日本でも園芸品種として栽培されていたという記録があります。サロニカエは、マドンナリリーの品種改良に大きく貢献してきました。このサロニカエは、北ギリシアのサロニカエ(現在のサッテロニーキ)の戦場で見つけられました。

4月28日 茎と葉
2020年5月30日開花

Scientific name

Lilium candidum
cv.Stoker’s Form

Japanese name

ストッカースフォルム

開花時期

5月下旬以降

茎丈

80cmから150cm

カスケードストレインよりも開花は1ヶ月近く遅れます。 五領ヶ台ガーデンで育ててきたマドンナリリーの中で、カスケードストレインの次に育てやすい種類です。培養での球根の肥大もカスケード ストレインの次に早く育ちます。サロニカエほど特徴がなく、カスケードストレインとよくにています。栽培初期の頃は、花の香りがカスケードストレインと違うと思いましたが、最近では香りでも見分けがつかなくなってしまいました。とても、球根を混合しないように注意が必要です。

4月28日 蕾
2020年5月20日開花
                 2021年1月

Scientific name

Lilium candidum
Linnaeus var.cernuum Wseston 1772

Japanese name

ケルヌウム

開花時期

(神奈川県平塚市に置いて)5月下旬

茎丈

60cm以上

ケルヌウムはマドンナリリーの原種に最も近い種類であると聞いています。なので、栽培に注意を払います。栽培を初めても、なかなかうまく育てられず開花まで持っていくことができませんでした。五領ヶ台ガーデンでは2020年、やっと花を咲かせることに成功しました。花は、他のマドンナリリーよりも小さく、茎も細めで全体的に華奢なユリです。葉の縁が波打ちつので、他の種類との見分けが付き安い種類です。

2021年1月に20年秋に処分する予定の箱から出葉しているものがありました。6月から1月までの間、何もせずに放置していた箱です。その後も、1ヶ月以上水やりを行わなくても十分に生育をしています。 マドンナリリー自体が水をあまり必要としないユリですが、その中でもケルヌウムは、一番水が必要でない系統だと思います。むしろ水を多く与えてしまうと、葉が下から黄色く変色して球根自体が枯れてしまいます。水やりをあまりしなくても、このサイズまで育ちました。

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