ユリブログ

N氏の研究 方法

2023年 11月 6日

N氏の栽培方法は
「野生」が基本的なテーマです。
「野生」のまま、何も人間が手を貸さなくても
生きていく。
2023年夏の気温は高く
酷暑といわれました。
このような高温下では
ヤマユリは生き残れない。
ヤマユリが酷暑の炎天下でも
生きて花を咲かせるようにする。
2023年の夏に強く感じたことだと伺いました。

では
どのような方法で栽培するのか。
N氏は、8年前よりその方法を模索していました。
8年前に大石氏より
ヤマユリの球根を3球
譲り受けて始めていたのです。
3球を植えて
日差しの強い、気温が高い場所で
栽培し、種を作り
暑さに強いヤマユリを育ててきました。
 

高温に耐える力を持つ株
高温に耐えられなかった株

同じように栽培してきていても
耐えられる株

耐えられない株の違いが出てきます。
耐えられる株同士を交配し
耐暑性のある、強い種を作ってきました。
その種は
発芽率がよく
生き延びる力があります。

栽培方法
鉢上で栽培します。

鉢の底に炭を縦に詰めます。
その上に薄く土をかけます。
球根を土の上に置きます。
土を上から10㎝程度かけます。
土の上に、
乾燥した木を短く切ったものを乗せます。
 

炭を敷き詰めた鉢
枯れた木の枝を細かく切ったもの
球根が植え終わったプランター

N氏はより耐暑性のある
ヤマユリを栽培するために
今まで栽培してきた球根が不要になりました。
不要になった球根を
ガーデンで栽培することになりました。

早速
鉢の中を見ることにしました。

いただいたままの鉢
木の枝を取り出して出てきた小球
小球を取り除て見えてきた球根
コガネムシの幼虫が1匹
一番古い球根から出ている茎に付いた木子
取り出した木子の数 80球以上
取り出した土と枯れ木に新しい枯れ木をくわえました。

この鉢の木子を
いつ取り出したものかは
わかりません。
しかし
7号程度の蘭用の鉢に
これだけの木子が
できていたのは
驚きでした。

この木子を
プランターに植え替えます。

炭を使用するのは
炭に住み着く微生物が
ヤマユリの生育に良いからです。
球根の周りは土で囲み
枯れ木は、
保水、肥料の供給になります。

1点ですが
困ることがあります。
消毒ができません。
消毒すると
炭についている微生物が死んでしまします。
春には、アブラムシが付きます。
手でつぶす
または
牛乳を薄めた液を散布します。

また
N氏より注意を受けた一言があります。
「この鉢には、1匹のみみずが住んでいるから
殺さないように。
農薬を使うと
みみずは死んでしますから。」

 

 

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