ユリ紹介

6月下旬開花ヤマユリ
7月上旬開花したヤマユリ

Scientific name

Lilium auratum
Lindley 1862

Japanese name

ヤマユリ

開花時期

早咲 6月中旬から 7月上旬から7月中下旬

自生地

本州に広く自生

茎丈

50cmから200cm

五領ヶ台ガーデンには、早咲種のもので逗子市桜山産のヤマユリ、早咲から2週間後頃より咲き始める鎌倉市の植木山産のヤマユリがあります。平塚市西部丘陵地帯・大磯町の山側ではヤマユリが多く咲いていましたがイノシシによる食害で球根を食べられてしまいヤマユリの花を見られなくなって、とても残念なことです。春はアブラムシに注意が必要です。ウイルスには弱く、暑さ寒さには強いです。葉枯病、球根腐敗病にも弱く、地温の管理には気を使います。
ヤマユリは、別名が多くあり自生地に由来するようです。例 ハコネユリ、カマクラユリ、ホウライジユリ、エイザンユリなどがあります。その他に、用途にちなんだ「リョウリユリ」、香りの高いことからの名前「コウ(香)ユリ」などもあります。本来は、本州のみに自生するユリで四国、九州には自生しませんが、江戸時代参勤交代の時に花を見た侍が、球根を持ち帰り植えたものが繁殖したという例もあります。ヤマユリには個体変異が大きく、ヒロハヤマユリ、ベニスジヤマユリ、クチベニヤマユリ、シロボシヤマユリなどがあります。最近では、斑点のない変異種の「那須錦」、花が八重咲きのヤマユリ、不斑入りの葉を持つヤマユリなどがオークション等で流通している話を聞きます。また、ユリは帯化する植物です。どのユリにも現れる現象ですが2017年には五領ヶ台ガーデンのヤマユリにも帯化現象が現れました。「帯化」とは、奇形の一種で茎が平たくリボン状態になることです。原因としては、分裂組織の突然変異や遺伝的な変異が考えられるといいます。その他に、細菌の感染、昆虫やダニ等による傷害を受けることで生じます。
以下に、五領ヶ台ガーデンのヤマユリに起きた帯化現象です。このヤマユリは、翌年には通常のヤマユリの花を咲かせています。

茎が帯状になっています。
 
花が咲き始めました。
 
帯化としては小さめですが、これだけ花がつくと豪華です。
 
通常の開花状態。
 

2024年 花

ユリ一覧

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