ユリ紹介
Scientific name
var.platyphyllum Baker 1880
Japanese name
開花時期
(神奈川県平塚市において)7月上旬から7月中下旬
自生地
伊豆諸島
茎丈
100cmから200cm
ユリ属の中で最も大きい花、茎、葉を持つと言われています。 香りは、ヤマユリに近く強い芳香を持ちます。
伊豆大島から利島、御蔵島、青ヶ島に多く見られます。 長くサクユリはヤマユリの変種であるとの説がありましたが、2002年の葉緑体のスペーサ領域の分子系統学研究では「サクユリとヤマユリの関係は形態学的には極めて近縁に思えるが、塩基配列の上からはかなり離れている。」という結果が出ています。
そして、1962年の研究報告には、伊豆半島のヤマユリにサクユリの影響を受けた核型変異についての報告もあります。 相反する結果でなんとも言えません。 現段階では、サクユリは減少の一途をたどっていることが重要といえます。
戦時中の記録では、伊豆八丈島などで日本軍が食料としたので今では見ることもできないという記述があります。 また、盗掘、イノシシ・シカによる食害の被害も重大です。 サクユリにもヤマユリと同じく紅色花色変色がおき、下記のような変異種があります。
オオクチベニ 花被の先端が紅色
オオベニスジ 花被の中央が濃紅色
シロボシサクユリ 斑点が乳白色でほとんどめだたない
栽培上の注意点として、害虫に弱い事が挙げられます。 アブラムシ、青虫等の食害は他のユリよりも多く受ける印象があります。 萌芽後の消毒には、十分注意が必要です。 球根の萌芽に対する低温感受性は高く、4度の気温で2ヶ月半経過すると芽出しを始めます。
暑さには強いですが、寒さには弱いです。 五領ヶ台ガーデンでは、「シントシマ」、青ヶ島産のサクユリを栽培しています。 「シントシマ」はウイルス耐抗生を高めるために作出された品種です。 伊豆諸島、各島にあるサクユリを集めて交配を行い、より病気に強く、育てやすいサクユリを作出してみたいと考えています。
2023年、「サクユリ シントシマ」自体の球根がなくなってきていると聞きました。
五領ヶ台ガーデンの、「シントシマ」をしっかりと維持保存することが重要になってきています。
2022年に咲いたサクユリの花
2023年 花
2024年 花
ユリ一覧
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ー日本固有種ー
ヤマユリ・サクユリ
ー日本固有種ー
ウケユリ・タモトユリ
ー日本固有種ー
ササユリ
ー日本固有種ー
エゾスカシユリ・ヒメエゾスカシユリ
ー日本自生種ー
ヒメユリ系
ー日本自生種ー
カノコユリ
ー日本自生種ー
オニユリ・コオニユリ系
ー日本自生種ー
クルマユリ
ー日本自生種ー
園芸種
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事業内容 / 鉢花、花ポット苗、野菜ポット苗生産