ユリ紹介
Scientific name
Makino 1914
Japanese name
開花時期
(神奈川県平塚市において)7月中下旬
自生地
鹿児島県トカラ列島 口之島の固有種
茎丈
30cmから60cm
環境省絶滅危惧種IA類(ごく近い将来絶滅する危険性が極めて高い種)に指定されています。
江戸時代、薩摩藩は将軍へタモトユリを毎年12本、貢納したと文献に残っています。文献が残っていても、実際の花についての情報は隠されていて、自生する場所も南の島とのみ書かれてはっきりさせず、貴重なのもとして扱っていました。
時代が変わり、明治期になると多くの本に記事、図が発表され注目を集めました。「タモトユリ」の名前は、球根を採取する時にカゴに人を乗せて球根を採取し、袂に球根を入れて持ち帰ったからと言われます。タモトユリの他に、「テモチユリ」「タモツユリ」とも呼ばれました。
学名の「nobilissimum」は「高貴な」という意味で、最も高貴なユリを表してます。上向きの純白な花を咲かせ、花びらにはフリルが付き、葯は黄色、芳香を持ちます。とても、デリケートで栽培は難しいユリです。自生地は断崖絶壁と言われるので、日当たりがよく風通しの良い場所で栽培しますが、なかなか2年目以降球根が育ってくれません。
強い西日は葉焼けを起こすので避けるようにしましょう。雨後のボトリチス病には弱いです。ウイルスにも要注意です。
タモトユリにヤマユリの花粉がついた種と知らずに栽培してしまったことがあります。香りがない、花粉がヤマユリの花粉の色をしている、花びらにフリルがないという花が咲きました。雑種なので丈夫です。この球根を維持し、他のユリの花粉を交配させて、新しいユリの基にしてみようと検討中です。
2022年に咲いたタモトユリの花
2023年 花
ユリ一覧
スカシユリ
ー日本固有種ー
ヤマユリ・サクユリ
ー日本固有種ー
ウケユリ・タモトユリ
ー日本固有種ー
ササユリ
ー日本固有種ー
エゾスカシユリ・ヒメエゾスカシユリ
ー日本自生種ー
ヒメユリ系
ー日本自生種ー
カノコユリ
ー日本自生種ー
オニユリ・コオニユリ系
ー日本自生種ー
クルマユリ
ー日本自生種ー
園芸種
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