ユリブログ

葯培養を行ってきました。

2025年  5月 21日

今日は
神奈川県の施設を借りて
ロートホルン
タケシマユリ

葯培養を行ってきました。
2024年は
五領ヶ台ガーデンのラボで
葯培養を行いました。
真夏の高温には耐えたのですが
10月になって
置床(ちしょう)してあった
葯にカビが出てしまい
全滅してしまったのです。
今年は
環境の良い設備での
葯培養でカビの出ないよう
県に申請して利用してきました。

ロートホルンは
種ができないユリです。
増殖を行うには
リンペン繁殖を行うか
葯培養を行うか
になります。
ガーデンのロートホルンは
少しウイルスが入っているので
葯培養をします。
タケシマユリは
種ができにくいので
葯培養での繁殖を試みます。

 
置床したロートホルンの葯
置床したタケシマユリの葯

葯培養に使用する
おしべは
細胞が2分割から4分割の頃が
一番良いと教えられました。
つぼみのサイズは
ヤマユリですと
つぼみの長さが3㎝程度になります。
ロートホルンは
ちょうど良いタイミングで
葯培養できたと思っています。

2023年5月は
雨が少なくて晴天の日が多くありました。
すると
ユリのつぼみは大きく育ちません。
しかし
胚珠は育ってしまいます。
つぼみのサイズで判断すると
葯の細胞は4分割を過ぎてしまって
葯培養ができないことが起きました。

2024年5月は
雨が多くて
つぼみは順調に育ちました。
しかし
胚珠は育っていませんでした。
本来ですと
今日、置床した葯のように
オレンジ色であるべきなのに
緑色のままでした。
分割が始まっていない
葯を培養すると
球根体の出現までに時間がかかります。
長い時は2年くらい。
葯培養って
葯の成長が重要なんです。

月に1回
施設に観察に行きます。
うまく球根体が出てくれますように

願います。

 

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