ユリブログ

日向と日陰の影響

2025年  8月 29日

近年
夏の高温が影響か
種ができにくくなっていると
感じます。

今年、最初に採取した種
エゾスカシユリは
莢から取れた種は27粒でした。
これから
次々と莢が熟して
種が取れていくでしょう。
1個の莢から何粒の種が取れるだろう?

問題は
種の数ではないと考えています。
種の質が重要であると思います。

そこで
昨年から考えていたことを
実行してみました。

シロカノコユリ峰の雪を
日向と日陰に植えました。
日向では、太陽光が強くて
葉が焼けてしまいました。
日向に植えた峰の雪

茎丈が短くて
葉色は薄くて
しかし
茎はしっかりと直立します。
花も咲きましたが
つぼみのうちに表面が焼けてしまいました。
キレイとは言えません。

日陰の峰の雪は
木陰に植えました。
青々とした葉
白くてきれいな葉
しかし
茎は気持ち前掲しています。
太陽光を求めているのでしょう。

この環境で
受粉をして莢を付けました。
 

日向でつけた莢 7月22日に受粉作業を行いました。
日陰でつけた莢 7月21日受粉作業を行いました。 

写真を写したのは8月28日
条件として違うのは
日向であるか
日陰であるか
のみです。

現在のところ
日向の莢は太っていますね。
日陰の莢はスリムです。
大事なのはこれからです。
種を莢から取り出した時に
種がどのような形状をしているのか。
しいなばかりで結実していないのは
困りますね。
望むのは
種に厚みがある事。
播種をしたのち
発芽が勢いよく
多くの芽を出してほしい。
そのような種は
おそらく
高い気温にも強い因子を
持っていると思います。
そのような種を
何代にも、何代にも
栽培していくと
生命力のある
峰の雪ができるのではないかと
期待してしまいます。

2025年は最初の年です。
秋に、どのような種ができるか……
楽しいような、怖いような。

種が採取できましたら
ブログでお知らせします。

 

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