ユリ紹介

ユリ一覧

スカシユリ

ー日本固有種ー

「スカシユリ」、花びらの付け根がくびれていて向こう側が透けて見えることが由来で「透かしユリ」と名付けられました。江戸時代に「エゾスカシユリ」✕「イワユリ」・「エゾスカシユリ」✕「イワトユリ」を交配して、最初のスカシユリが作られました.
最盛期には、百数十品種のスカシユリが作られていましたが、明治時代中頃にはほどんどのユリが絶滅してしまったようです。五領ヶ台ガーデンでは、「イワユリ」「イワトユリ」「ヤマスカシユリ」([自生地]の項に記載)の3種類のスカシユリを栽培しています。

ヤマユリ・サクユリ

ー日本固有種ー

ヤマユリ・サクユリ共に、大きな花と強い香りを持つ日本特産のユリです。太く丈の高い茎を持ち、関東武士を思わせる強くたくましさを感じさせるユリです。
また、色の変異幅が広く「クチベニ」「ベニスジ」「シロホシ」などが現れます。近年は日本各地でいろいろな編集が発見されています。
ユリの花びらの中央にある黃筋がない「那須錦」、葉に斑が入る「斑入りヤマユリ」などです。そして、徳島県で発見され一時は絶滅危惧が心配された「亜州」もあります。
「植物には「帯化」という現象が起き、ます。ユリにも「帯化」現象が現れますが、ヤマユリに多く出現し1本の茎から100輪以上の花を咲かせます。

ウケユリ・タモトユリ

ー日本固有種ー

イギリスの皇太子妃に献じられたユリと「高貴な」という形容詞が学名になったユリ。それらがウケユリとタモトユリです。オリエンタルハイブリッドユリは、タモトユリが入って完成したとも言われます。古くから文献にその名前は記されていましたが、その存在自体が正確に伝わっておらず欧米では名称も混同していました。とてもめずらしいことです。

ササユリ

ー日本固有種ー

エゾスカシユリ・ヒメエゾスカシユリ

ー日本自生種ー

ヒメユリ系

ー日本自生種ー

ヒメユリは、中国から朝鮮半島に多く分布する植物として「満鮮要素の植物」にあたります。北はシベリアから中国内蒙古自治区、河南省、日本の九州まで広く自生しています。その自生地によって特徴は異なります。中国大陸に自生するヒメユリには、茎に細毛があるので日本のヒメユリと区別が可能です。ヒメユリは、絶滅危惧種IB類(IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種)に指定されています。自生地の開発、生活様式の変化により個体数が激減していると言われています。 五領ヶ台ガーデンでは、「朝鮮ヒメユリ」「ミチノクヒメユリ」「阿蘇型ヒメユリ」を保存しています。古くから「ヒメユリ」の名前で呼ばれていて、別名がないという珍しいユリです。球根は、白色で小さめです。分球はあまりしません。木子も付きにくいので、繁殖は播種によることが多いユリです。また、生育が早いので、他のユリでは播種から開花まで5年かかるところ、ヒメユリでは3年で開花します。とても稔性が良い種類です。

カノコユリ

ー日本自生種ー

九州、四国、中国南東部、台湾の北部等に自生するユリです。花びらが反転する手鞠咲きの花は可愛らしく、鹿の子文様が美しいユリです。丈夫で育て安く、近年の高温の夏でも球根を維持できます。近年の高温で、地温が25度になっても球根腐敗病にならず球根の維持はしやすい。1829年、シーボルトが日本からヨーロッパへ持ち帰り、花が咲くと多くのヨーロッパ人に強い印象を与えました。その花を見たロンドン大学教授であったリンドレーは「ルビーやガーデネットがついており、水晶のように輝いている」と称賛しました。茎の色が、自生する地域により変化し、茎の色が濃いほど花色も濃くなるようです。鹿児島県甑島、長崎県五島列島には、海岸近くの岩、草地等に多く自生しています。五領ヶ台ガーデンでは、鹿児島県甑島産、長崎県佐世保市産、高知県産、台湾産のカノコユリを栽培しています。

オニユリ・コオニユリ系

ー日本自生種ー

7月半ばころから日本の各地でオニユリは咲いています。五領ヶ台ガーデンでは、対馬産の二倍体オニユリを栽培しています。二倍体オニユリでも自家受粉では種子を作ることができません。オニユリの色変異種が黄金オニユリになります。コオニユリは、オニユリよりも開花が遅くなります。食用ユリは、コオニユリのことになります。キヒラトユリは、コオニユリの色変異種になります。

クルマユリ

ー日本自生種ー

園芸種

外国のユリ

五領ヶ台ガーデンで栽培している、外国に自生しているユリです。アジア圏のタケシマユリ、タケシマユリの赤花、キカノコユリ、ロストルニィ、タカサゴユリ、ハカタユリ、ブロウニィ アウストラレ、マツバユリ、タイワンカノコユリがあります。アメリカ圏のユリはキバナキカノコユリ、カナデンセになります。

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